トピックアウトライン

  • データの記述 《講師:水澤純基》

    普段、年齢や検査値などの連続量データを要約する際は、とりあえず中央値と範囲を出すものだと思っていませんか?なぜ平均値ではないか説明できるでしょうか?本講義では、ヒストグラムや散布図などを使ったデータの解釈や解析法の選択など、基礎的な内容であるがゆえに今まで誰も教えてくれなかった内容について解説します。本講義では検定や推定を実施する前に行うべきデータクリーニングや予備的解析についても説明します。ぜひ、履修してください。

  • 仮説検定1 《講師:口羽文》

    本講義では統計学的仮説検定についての基礎を説明します。
    論文・学会発表ではp値を必ず目にしますが、
    p値の定義・考え方を正確に理解していますか?
    是非、本講義を通して自分で説明できるようになってください。

  • 仮説検定2 《講師:口羽文》

    第2回は、連続量、カテゴリカルデータがアウトカムである場合を取り上げます。
    「連続量で数が少ないとWilcoxon検定」、「カテゴリカルデータで数が少ないとFisher検定」などと安易に決めつけてはいませんか?
    本講義では、適切な検定の考え方を説明いたします。

  • 生存時間解析 《講師:水澤純基》

    がんの臨床研究において特に重要な解析手法である生存時間解析について説明します。アウトカムが生存時間の場合,また別の解析手法が必要となります。 一体なぜ連続量・ カテゴリカルデータに対する解析手法を用いることが適切ではないのでしょうか? 本講義を 通して生存時間解析の基本的な考え方を身につけてください。

  • ランダム化と交絡 《講師:水澤純基》

    これまで、アウトカムの型に応じたデータ解析の方法を中心に解説してきました。
    データ解析が出来たからといって、得られた結果を正しく解釈できるとは限りません。
    本講義では臨床研究で理解しておくべき最も重要な概念の1つである「交絡」について理解し、なぜランダム化臨床試験が必要なのか?を理解して頂くことを目的とします。

    • 多変量解析1 《講師:野村尚吾》

      本講義では交絡を除外する目的で用いられる多変量解析について説明します。
      統計モデルの構造や、統計モデルからハザード比やオッズ比が
      どのように推定されるのかについても簡単に解説します。

      • 多変量解析2 《講師:野村尚吾》

        多変量解析は交絡調整以外の目的でも再発や予後の予測、合併症等の有害事象発生の予測、医薬品の効果予測にも利用することができます。
        本講義では予測を目的とする多変量解析を実施する上での注意点を中心に説明します。

        • 観察研究・レトロ研究1 《講師:口羽文》

          本講義ではコホート研究とケース・コントロール研究について説明します。
          どちらも曝露とイベント発生の因果関係を評価するための研究デザインです。
          疾患の原因を調べるための疫学研究や、予後因子探索などのいわゆるレトロな研究でも用いられますが、各デザインの特徴を理解し、それぞれから得られる結果を正しく解釈できるようになりましょう。

          • 観察研究・レトロ研究2 《講師:口羽文》

            「観察研究・レトロ研究1」ではコホート研究とケース・コントロール研究がそれぞれどのような研究デザインであるかを説明しましたが今回は、実例を用いて各研究を行う際に気を付ける点を解説します。
            さまざまな種類のバイアスを理解し、実際に研究を行うときには配慮できるように、また、観察研究の論文を読むときには批判的に吟味できるようになりましょう。

            • 傾向スコア 《講師:水澤純基》

              最近、傾向スコア(プロペンシティ・スコア)を用いた解析結果が盛んに報告されています。 今回のセミナーでは、傾向スコアの基本的な考え方や勘所について丁寧に解説します。
              一部、内容が古いスライドがありますので、詳細な解説は「因果推論入門:交絡とその調整《講師:篠崎 智大》」や「因果推論の応用:モデルを用いた交絡調整《講師:篠崎 智大》」をご覧ください。

              • 診断法評価の統計的側面 《講師:野村尚吾》

                検査法を評価するときに、陽性的中率(PPV;検査陽性と診断された人の中に占める真陽性の人の割合)が用いられることがあります。診断能の評価に基本的となる考え方のほか、各評価指標の計算方法・使用上の注意・適用場面など、その概要についてわかりやすく講義しました。

                • 生存時間解析2 《講師:野村尚吾》

                  本講義は、がんの多施設共同臨床試験グループJCOGの主催する、第17回JCOG臨床試験セミナー(中級編)で2014年10月11日に行われた講義を収録したものです。
                  生存時間解析の3種の神器と言われる、カプランマイヤー曲線、ログランク検定、Cox回帰について、それらを用いる際に理解しておくべきこと、留意すべき点を示しています。ぜひ、じっくり学習して、生存時間解析について深く学んで下さい。がん免疫療法の試験で提案されている解析方法についても説明しています。

                  • 検証的試験における多重性の調整 《講師:柴田大朗》

                    本講義は、がんの多施設共同臨床試験グループJCOGの主催する、第17回JCOG臨床試験セミナー(中級編)で2014年10月11日に行われた講義を収録したものです。
                    何度も検定を行う際に生じる、検定の多重性について説明しています。
                    統計手法として、検定の多重性の方法を紹介するのではなく、なぜ、いつ、どんなときに、どうやって調整しないといけないか、というのを実例をもとに紹介しています。検証的試験の考え方の理解も深まります。

                    • サンプルサイズ計算の考え方 《講師:水澤純基》

                      本講義は、がんの多施設共同臨床試験グループJCOGの主催する、第18回JCOG臨床試験セミナー(中級編)で2015年10月10日に行われた講義を収録したものです。臨床研究の計画段階で必要なサンプルサイズ計算の考え方について説明しています。
                      具体的にα、β、治療効果をどのように設定すべきかをがんのランダム化比較試験を例にして紹介しています。スマートフォンのアプリを用いた計算法の実例も紹介しているので、アプリを用いて実際に試して頂くと理解も深まります。